かなえる旅④

奈良・京都3泊4日いつかをかなえる旅4日目午前

 

京都駅からバスに揺られること1時間、最寄りのバス停を降りると本阿弥光悦美術館のポスターが見える。あいにく休館中。住宅街をしばらく歩くと光悦寺着。この日の天気予報は雨、いつ降り出してもおかしくない雲り空。

 

 

f:id:cacao214:20240318234645j:image

光悦寺へ

本阿弥光悦に興味が湧いたきっかけを思い出してみたけれど、これだ、あの時という決定的な出会い方ではなくどちらかというと琳派展や和様の書展など美術館博物館へ通ううちにこの人の書は美しいな、この名前以前にもどこかで見たなこの経験が何度か続ききっと私はこの人の書が好きなんだなと思いそこから意識して観るようになった。10年以上前かな。書にしても螺鈿硯箱にしてもお茶碗にしても創作の自由さが鑑賞していて何より楽しい。比類なき本物の人。

 

(わくわく余談、琳派の祖とされる本阿弥光悦1558年〜と日本水墨画の最高傑作とされる松林図屏風の長谷川等伯1539年〜はほぼ同時代を生きていた。それだけでわくドキ、京都でお互い活躍してたんだ!!そこに俵屋宗達1570〜も⭐️先日閉幕した本阿弥光悦の大宇宙展の図録年表に長谷川等伯の名前をみつけてニヤり笑

等伯徳川家康に江戸に呼ばれてもう一旗!という最中亡くなったとか。最晩年までこの二人のバイタリティは衰えず。かっこいい)


f:id:cacao214:20240318234649j:image


f:id:cacao214:20240318234709j:image

 

ガイドには目安となる滞在時間は30分ほどと書いてあったけれど、現在私達が目にできる様々な創作物がこの場所を介して誕生したかと思うととても30分では時間が足りなかった。園内に当時の創作の面影は残っておらず一般的には秋の紅葉が1番目に楽しいかも知れない。いうてもここはお寺さんですしね。


f:id:cacao214:20240318234657j:image

 


f:id:cacao214:20240318234653j:image

 


f:id:cacao214:20240318234700j:image

 

やまと絵の特徴のまるい山容

いま光悦と同じ山を観てるんだと感動した

バスの中で読んだ白洲先生の文章と目の前の景色が重なってゆく。今日みたいな曇り空の日は何をして過ごしていただろう。どんよりした空の下光悦は誰かに手紙を書いていただろうか?作業の手を休めて東山の方を眺めつつ構想を練っていただろうか?病気の加減はどうだっただろう?風を受けて花を愛でて鳥、月、、

 

これ以上ないくらいよく出来た旅の流れ笑

御朱印とお山さん


f:id:cacao214:20240318234713j:image